プラセンタによる感染症について

2006年8月、厚生労働省(血液事業部会安全技術調査会)から、化粧品、健康食品、
内服薬等を含まない、ヒト胎盤由来医薬品の使用者は献血を控えるように、という通
達が出されました。

しかし、プラセンタの薬液は製造過程で、B型・C型肝炎ウイルス、エイズウイルスが
存在しないことを確認した胎盤だけが使用されています。また狂牛病、クロイツフェ
ルト・ヤコブ病等、感染症対策に準じて選ばれた胎盤が使用されています。

その上で、高圧蒸気滅菌を行い、ウイルス・細菌を死滅させる対策がとられ、さらに、
塩酸を使った高熱・加水分解が行われ、ホルモンおよび蛋白質は分解されています。

したがって、プラセンタ治療による細菌感染、ウイルス感染、狂牛病、クロイツフェル
ト・ヤコブ病の感染の報告は全くありません。

今回の通達はあくまでも「念のため」のもので、プラセンタ製剤によって感染するリス
クが高いということではありません。
ただし、プラセンタ治療を受けたことにより、将来何らかの病気を発症することは全く
ないとは言えないため、各病院では人間の胎盤製剤、輸血・献血など、医療上のプラセ
ンタの使用に関しては、20年間のカルテの保存が義務づけられているそうです。


ヤコブ病とは

それまでごく普通の生活を送っていた人が、めまいや立ち眩みを感じたり、うまく歩け
なくなるなどの症状を感じるところから始まり、これが進むと目が見えにくくなったり、
音が聞こえなくなるなど、数ヶ月のごく短期間のうちに、どんどん症状が進行し、多く
の人は一年も経たないうちに寝たきりの状態に陥ってしまうそうです。
現在医学では未だ治療法がない病気です。

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